2ストローク水冷V型3気筒「NS400R」

ホンダといえば、4ストロークエンジンということで、実際に市販されているオートバイも特殊なものを除けば、ほとんどのものが4ストロークエンジンを搭載することになっていました。

 

しかし、中型モデルではレーサーレプリカと呼ばれる、高性能エンジンにフルカウルを搭載した、スポーツモデルの人気が高まってきており、どのメーカーも好んでそういったモデルを発売していました。

 

特に実際のロードレースなどで使っているモデルをモチーフとしたものが大人気となり、ホンダでも世界ロードレース選手権に参戦していたNS500をモチーフとしたレーサーレプリカが発売されたのです。それがNS400Rです。

 

このモデルには2ストローク水冷V型3気筒エンジンが搭載されています、これは参考モデルとなったNS500が同じ形式のエンジンを搭載していたからで、中型免許にあわせるために排気量を400ccに抑え、マフラーなどの取りまわしにために、エンジンの向きを前後逆にした形で作られました。

 

NS500では2気筒側のVバンクが後ろ側に来ており、そこから延びるチャンバーがシートの下を通り、リヤカウルの左右から出る形となっていますが、このレイアウトをとると、やけどをしてしまう可能性があるため、NS400Rでは1気筒バンクを後ろにもっていき、1本のチャンバーを右側に避けるような形で出すことでそういった危険性を回避したのです。

 

400ccの2ストロークエンジンともなれば、その瞬発力はかなりのものを持ちます。

 

軽量なアルミフレームのおかげで大柄のボディをヒラリヒラリと取りまわすことができましたし、エンジンパワーは最大で59psでしたが、当時の750ccをもカモれるぐらいの戦闘能力を持っていました。

 

当時、ホンダのワークスライダーであったフレディ・スペンサーが乗るNS500と同じカラーリングをしたロスマンズカラーのモデルが人気となっていました。